いまの当たり前を疑え
2014年2月17日(月)
いまの当たり前を疑え
視力以外にも眼鏡の理由
(日経MJ 2月14日版 第5面から)
▼眼鏡専門店「JINS」を展開するジェイアイエヌの飛躍の原点となったのは、薄型非球面レンズの追加料金が発生しないセット価格(フレーム、レンズ、ケースで4990円~9990円の4価格帯)の導入と、当初15グラムだった軽量眼鏡「エア・フレーム」の発売だ▲
○透明性
メガネ業界は、価格体系が不明瞭で昔はフレームがいくらで、レンズが非球面だとこの値段、球面だと安くなりますが反射機能を付けると・・・・など結局合計が5万ぐらいしてしまう事はざらで
あった。その価格体系の一新と、軽いという機能に特化した商品がヒットして、一躍メガネ業界に旋風を巻き込んだのは記憶に新しい。
○マーケティング力
JINSが原宿1号店を開店するときに、確か先着1000名にメガネをタダで配るというイベントを行い有名になった。マスの広告を行わずどちらかと言えばパブリシティ的な展開で名前を売ることに成功し、今度はそのマーケティング力の観点から分析して販売した、パソコンのブルーライトをカットする機能のメガネを発売し、不動のものにした。
○着眼点
JINSの飛躍の理由は「常識を疑ったことと、高い志を持ったこと」と述べている。このブルーライトをカットするメガネは度付きもあるが度が付いていなくてもかける動機が生まれる商品であり、今までの常識から一歩突っ込んで開発したものである。メガネをかけない層にもアプローチしたことで、マーケットが広がり、メガネは矯正する道具から、違う使い道を開拓した先駆者と言えると思う。